❇️片暉の残照❇️
第13章 初めての晩餐会
さっきまで、テンポの早い曲が流れていたが――――…
私たちが踊る体制に入ると…スローテンポの曲が流れ…何度か練習した“ワルツ”だとホッとした。
サッと、手を取り――――腰に手が回るとビクビクっと、緊張する!
「何を緊張しているんだ///こっちまで緊張するだろ!」
「ご、ごめんなさい!」
曲の流れにグッと手を握られると――――自然と初めの一歩が出た!
曲とコーテル様に身を任せ…流れるように踊れた!
「///凄い…こんなにスムーズに踊れたのは初めてです!コーテル様凄い!」
「///ふっ、ふん!そんなの王になるのだから当たり前だろ!」
王になる――――…コーテル様はまだ、幼さが抜けない顔をキリリとさせ前を見すえ踊り続ける。