❇️片暉の残照❇️
第13章 初めての晩餐会
とりあえず…一息つけた――――…
「お父様、お母様?」
振り替えると…遠くにお父様とお母様の姿が見えたが、知人と挨拶をしているようで――――…
お父様の近くにいた執事のジムさんと目が合う。
「少し、疲れたから――――あそこのソファで休むね!」
と、知らせると「了承いたしました」の合図を受けとる。
ニコルとキロも一緒にいるから心配ないと思うけど――――お父様とお母様が心配しないように知らせておく。
「お疲れ様でした!ぎこちなさはありましたが、なかなか上手でございました!」
キロが私の後ろで拍手をする。
「う~…なんか、バカにされている気分ですよ?でも、あんなにスムーズに踊れたのは…コーテル様のおかげだとおもいます」
私は、いまだに揉みくちゃになっているコーテル様を見て「へへへ…」と、笑う。