❇️片暉の残照❇️
第15章 涙の夜
そうして――――…テイス様はキロと共に壁際のソファで休むことで…人目から離れた。
すると、1人の男性がテイス様に声をかているのが目に止まった――――。
“始まる…”
と、不安でいると…サンドラ様の従者が動いたのが分かった…
不安と期待……でも、不安が勝っていた私はテイス様のドリンクを強く握っていた。
その後――――…テイス様とキロが賊に襲われ…一階にテラスから投げ落とされた事を聞くと…真っ先に会場を抜け――――…一階に向かった!
しかし、すでにテイス様もキロもサンドラ様の護衛に保護されていた!
ホッとする暇もなく――――…テイス様とキロを客室に連れていき、医師の診断を仰ぎ――――今に至る。
旦那様と奥様には私から先にお部屋に戻ると事を告げ――――…華やかな晩餐会を後にした。