❇️片暉の残照❇️
第3章 不思議な娘
「お邪魔します…」
「!?テイスお嬢様!?何故、このような場所に!」
厨房に行くと、休憩中だった料理長があわてて椅子から立ちあがり深々と頭を下げる!
「///あっ、ごめんなさい――――休憩中に…、ちょっと厨房を借りたくて…」
「え?!///よろしいですが、我々にお申し付けください!」
「テイス様!?」
ニコルも私の行動が分からなかったらしく、あわてて横から止めにはいる!
「あ――――…このハーブを少しだけ煎りたいのだけど…」
私は篭の中のハーブを料理長にみせ小首をかしげる。
「///こ、これをですか?どうなさるおつもりで?」
「即席のハーブティを作ろうかと…
生茶でもいいのだけれど取ってから少しだけ時間がたっているし…一回焙煎して香りを出そうかと…」
すると、料理長の後ろに立っていた他のコック達が篭のハーブを覗くようしてみる。
「お嬢様――――これがお茶になるのですか?」
コック達は興味津々に私のとってきたハーブを各々摘まむ。