❇️片暉の残照❇️
第17章 両親会議
「だからテイス様を…隠すように養女にしたのですね…」
「申し訳ございません――――しかし、我々は…テイスの瞳を見ておらず……確信が持てません…
これで――――…違う者が…テイスの父親だったら…」
「お父様、お母様て――――いや…テイスの左目は…立派な黄金色でございます…」
黄金色に見える茶色の貴族や王族はぞろぞろといる…躊躇うハジロ公爵だったが――――…それを突き破る息子メルトの発言に皆が視線をメルトに向けた!
「見たのか――――…メルト…は?」
「はい――――黙っておりましたが…テイスの左目はケガではなく…右目と色の違う…左目を隠すためでございます」