テキストサイズ

❇️片暉の残照❇️

第19章 赤と青の欲望


時を同じくして――――…


王都コレジバ公爵領邸では、今朝がた届いた許嫁リストを見たインギル嬢が発狂していた!



「お父様――――お父様!これは…これは……どういう事ですの!」


インギルは手にしていたリストを父親に投げつけては踏みつけた!


「コーテル様の…コーテル様のリストにわたくしの名前が有りますわ!

わたくしは…サンドラ様のリストから外れたと言うことですか?有力なのでしょ?サンドラ様が!そこに、わたくしの名が無くてよろしくのですか?王色撤廃派は何をしているのですか!」


インギルは王色撤廃派の幹部である父親に詰め寄る!



「一時――――一時だけだ!晩餐会のロンドの件で我々が不利になっているだけだ!」


晩餐会の時インギル嬢の執事であった暴走したロンドがハジロ公爵令嬢を襲い誘拐しようとした事件があった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ