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❇️片暉の残照❇️

第19章 赤と青の欲望


「お呼びでしょうか――――…インギル様」


呼び出されたハーパーは扉の前で頭を下げると、内股で興奮気味の主を見つめた。



これで呼ばれるのは4度目――――…


夜の相手をしていたロンドが捕まり…新しい夜寝の相手に選ばれたのは、執事に採用されたばかりの若い男だった。


朝から呼ばれるのははじめてだったが、ハーパーはインギルの足元に膝まづき物欲しそうに見つめる熟れた主のドレスの中に手を伸ばした。


「あ――――…///ん、ん…ハーパー…素敵よ…」



「お嬢様――――…」





そこから、二人の世界が―――始まった…



部屋の外で待機しているメイド達は、聞こえてくるお嬢様の声を苦虫を噛み砕くような顔で聞きながら――――…終わるのを待った。




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