❇️片暉の残照❇️
第20章 母のバラ
ニコルに促され…私は別室にて汚れたワンピースを着替えることとなった。
「///こ、こんな立派なワンピース…緊張する///あっ、眼帯も……ワンピースと同じ生地だ――――…」
「とても可愛らしい…素敵なワンピースですね!」
淡いピンクに薄い緑の小花が裾側に描かれていて、そのワンピース一つで“春”をギュッと詰め込んだものに見えた。
小柄な私でも、ヤボったくならない洗練されたデザインで…鏡に映る自分にドキドキする!
そして、ニコルはピンクのワンピースに映えるように髪をセットしてくれた。