❇️片暉の残照❇️
第20章 母のバラ
こんなに素敵なワンピースをもらっていいのか戸惑うが…王宮内にいるのに血のついたワンピースでいるのは流石に心苦しい。
準備ができると、応接室に戻ると暖かいお茶が準備されておりなんだかホッとした。
「テイス!よく似合ってる、良かった」
応接室に入るとロミ様が立ちあがり私を迎えてくれた。
「ありがとうございます、こんなにいいものを…眼帯まで…」
「///いいんだ…いつもの感謝を形にしたかっただけだから」
照れながらそう言うロミ様に皆の目が暖かい…?
「本当に似合ってるよテイス」
お兄様は少し不機嫌たが新しいワンピースを着た私に微笑んでくれた。