❇️片暉の残照❇️
第20章 母のバラ
「それより――――王宮の方は大丈夫ですか?離れた我が家でも被害があったほどです!」
私はお兄様とお父様を見る!
「大丈夫だよテイス――――、日頃から訓練された兵士が手際く消火活動して王宮は外壁と一部の建物に影響があったぐらいだ…」
ロミ様が私をテーブルに案内しながら説明してくれた。
「我々の寝室は王宮でも徹底的に管理されている場所にあるから、被害はなかったよ」
レンティス王も私を安心させるように頬笑む。
「///なら…良かった…///よかったです!」
私はホッとしたのかソファに深く座るとやっと、落ち着いた気がした。
「バラは……残念だが――――ハジロ領土に戻れば株はある…時間はかかるが再び群生を王都に届けられましょう」
お父様がレンティス王に頭を下げバラの話をする。
すると、応接室の扉がノックされる。
ポルギさんとキロがスッと扉に向かうと、用件を聞く。