❇️片暉の残照❇️
第21章 嫉妬の炎
「なぜ、その方は植物園に?かなり遅い時間だったはずですよね?」
「…あの時間帯に…植物園って…」
私以外の皆が顔を見合せ深くため息をついた。
「――――?」
私は皆の目配せがよくわからず膝をつきいまだに頭を下げている兵士を見た。
「あの~…看守の方は…ご無事なんですか?」
私は、兵士へ荷物を飲む受け取った看守の様子を聞いた――――。
「///あっ、ハジロ公爵ご嬢様――――!はっ、はい!腕や顔に少しの火傷をしましたが…看守は無事です!」
その言葉に、一瞬不穏な空気だった部屋がパッと明るくなった。
「そうか――――…怪我は大事ないか?」
レンティス王も兵士に看守の様態を聞く。
「///はっ、はい!いま、医局で処置しているとのことです!」
兵士は看守の様態を皆に伝えると応接室を出ていった。