❇️片暉の残照❇️
第21章 嫉妬の炎
その後、レンティス王とロミ様は公務のため部屋を出ていき…ポルギさんが以前私がお世話になった部屋に案内してくれた。
「ポルギさん…ありがとうございます」
「テイス様、足の怪我は大丈夫ですか?」
キロに支えられて椅子に座る私をニコルが心配そうに私の膝を見る。
「少しガーゼに血が滲んでますね…、新しいガーゼと交換した方がいいですね」
「///新しいワンピース汚れちゃった?」
「大丈夫ですよ、ロミ様からもらった大事なワンピースですからね!」
私は綺麗なワンピースの裏地が汚れていないかニコルに聞く!
そんな様子を見てポルギさんはクスクスと笑った。
「なんか――――懐かしい…」
ポルギさんはそう呟くと私の部屋に飾られていた“ティアラ”に視線を向けた。