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❇️片暉の残照❇️

第23章 女帝のお茶会


キキに見送られ、馬車は王宮を目指す――――。


その道中、更地となった植物園に差し掛かると…昨日キキが供えた花束が見えた。


「そういえば…どうしてキキは花束をお供えしていたの?」


馬車に一緒に乗るニコルに聞くと、外に視線を向けていた彼女少し悲しそうな顔をした。



「昨晩…少しだけ話をしたのですが、放火の疑いで捕まって処分を受けたメイドと面識があったみたいです」


「――――え?」



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