❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
「まさか…同僚だったとか?」
「多分…でも、コレジバ侯爵家から口止めされているらしく…多くは語りませんでした。しかし、彼女の表情から悔しさや悲しみが見られました」
ニコルの表情も曇り…遠ざかっていく花束が物悲しく思えた。
「――――何があってんでしょうね…」
気の進まないお茶会が更に重く感じた。
植物園でハンカチを貸してくれたキキはとても優しく穏やか表情をしていた…
約1年で…何があったのか……
――――ま…私もいろいろありましたから…彼女にもいろいろあったに違いない。