❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
王宮に着くと、ロミ様とサンドラ様が私を待っていた。
「遅いぞ――――」
「いらっしゃい、テイス」
なんとも対照的なお出迎えの一声に私は笑ってしまう。
「へへへ――――二人って正反対なのに仲がいいですよね」
二人が馬車から降りようとする私に同時に手を差しのべる。
「んな事はない!」
「そうかもね」
と、またあべこべな返答に笑ってしまう。
私は両手を差し出すと二人は互いに片手を支え、私を馬車から降ろしてくれた。
「ところで…本当にお邪魔していいんですか?」
不安な顔で二人を見上げると、ロミ様は微笑みサンドラ様はフンっと不敵に笑った。