❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
「ほ、本日は王弟妃様のお茶会に参加させていただき誠に感謝しております。テイス・ハジロでございます――――こちら、よろしければ菓子を持って参りましたので、王宮菓子職人様の引き立て役に置かせてくださいませ」
「いらっしゃい、ハジロ公爵令嬢ですね――――…聞いております…わざわざお菓子までありがとう…、引き立て役と言わずメインでいただきましょう」
テラスにはすでに来ていたレミ様が私を見すえ立っていた。
「我々を待たせるなんて…何様?――――貴女が…ハジロ公爵令嬢のテイス?」
いきなりの嫌みに驚き、レミ様の隣を見ると…
立っていたのは、レミ様によく似た少女だった。
「///あっ、すみません…中庭がとても綺麗で見とれておりました。初めまして王弟妃、姫様!」
美しく着飾ったネール様は私を見て「フン!」と、鼻で笑った。