❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
「ネール、彼女を責めてはいけないよ…我々が彼女を迎えに行ったのだから、ね?」
ロミ様が、私を笑うネール様に優しく諭す。
「そうだ――――そんなに待つのが嫌なら、こんなお茶会など開くな」
しかし、その横でサンドラ様が本音を隠さず釘をさす。
「///なっ!――――次期、夫とお茶会を開きたいと思うのはいけない事かしら?」
「次期って――――…俺にもロミにもいい顔して、どっちも夫にするつもりか?いつから我が国は“一妻多夫制”になったんだ?」
サンドラ様はそう言うと、無表情で彼らのやり取りを見ていたレミ様を睨んだ。
「フフフフ、サンドラ様ったら相変わらずお言葉が厳しいこと…“一妻多夫”いいですわね――――王国法律に新たに加えましょうか?」
その言葉に、その場が凍りついた。
――――王国…法律に…加える?
それは、まるで自分が今後変えていくような…発言。