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❇️片暉の残照❇️

第4章 お兄様と義理母


王都に向かう日――――…


「テイスお嬢様、あちらの水が口に合わなかったらすぐにお戻りください!」

「お戻りになられるまでに、大きくてフカフカのパンを開発しておきます!」


「我々、研究部門ではバラと共にハーブの種類や効能等も追究いたします!」


使用人の方々がお見送りに出てきてくれた。


「はい、皆さんお見送りありがとうございます!
それに、王都の厨房には料理長のお兄様がいらっしゃるのよね?パンやハーブレシピをすでに送られているんでしょ?あっちでも料理長のお料理が食べられるなんて!幸せです!」


王都の屋敷にはここで何年も勤めた優秀なベテラン使用人が行けるのだと言う。


今回も、執事長でもあるジムさんが選出した何人かも一緒に王都に向かう。





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