テキストサイズ

❇️片暉の残照❇️

第23章 女帝のお茶会


「そうだな、気に入ってるぜ」


――――ん!?


サンドラ様のその言葉にその場にいた皆が驚き振り替える!


「――――は?何をおっしゃってるの?サンドラ様…」


フォークにケーキを刺したまま…驚き固まっていたネール様の表情がみるみる変わっていく!


「は?テイスを気に入っているって言ったんだ。聞こえてんだろ?

もっとハッキリと言えば――――口を開けば嫌みしかし出てこないガキよりは、100倍は気に入っているって言ったんだよ」



そう言うと、サンドラ様は素朴なジンジャークッキーを手に取り口に運んだ。


「///なっ!」


すると、ネール様はケーキの刺さったフォークを乱暴にテーブルに置いた!



「フフフフ、サンドラ様ったら……本当に変り者ですこと、異端者の血筋はそう簡単には薄まらないってことかしら?ねぇ?ロミ様?」


“異端者”と何故か差別的な発言をしたレミ様は吐き捨てるようにサンドラ様にいい放つ。


「レミ様――――…サンドラ様を異端者扱いなど…言葉が過ぎます」


ロミ様が、間を取り持とうとするも――――…2人のにらみ合いは続く。


「他の血が混ざり王色が薄まりつつある今――――…再び純血の王を私は望んでいるだけです。

我が娘ネールは黄金の髪と、青眼の中に感じる黄金の光が正しき王への導きだと信じております」








ストーリーメニュー

TOPTOPへ