❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
「ネール!」
サンドラ様がネール様に怒りを露にし立ち上がると、少し離れた場所に待機していた王弟妃護衛が警戒する!
が、王位継承一位と二位のロミ様とサンドラ様をどう制止したものか一瞬足が止まる!
「――――そ、そんな大声を出さなくてもいいじゃない!本当の事でしょ?公爵家だから“気持ち悪い”って言えないだけ!でも、私は王族、時期王の妃――――…下位のモノへの発言を許される身分よ!
気持ち悪いモノを気持ち悪いと言って何が悪の!」
ネール様は新しく用意されたフォークを手に取ると先を私に向けた!
「なっ、なんと言うこと……フォークを人様に向けるなんて……しかも――――テイスに?!」
お兄様はネール様の行動に一瞬にして青ざめ私を庇おうとロミ様の後ろから移動しようとする!
が、それよりも先に――――…
私の目の前にロミ様とサンドラ様が庇うように立ちふさがった!
椅子から素早く私を立たせ、ネール様と距離を取ると!ロミ様とサンドラ様はネール様を睨み付ける!