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❇️片暉の残照❇️

第23章 女帝のお茶会


「レミ様――――自分が何を言っているのかお分かりなのか?」


あまりにも横暴な言い方に、ロミ様が私を背に体に力を込める。



「お、お母様は事実を言ったまでよ!ロミお兄様だってお母様がこの国で一番地位のある妃だと知っているでしょ?――――王法で言えば、お兄様だってサンドラ様だって…お母様には意見出来なくてよ!」



言われてみれば…王の次に偉いのは…本当ならば王妃、実子である、次に王弟――――…であるが…、王は妻も子もおらず…王弟であるカロイ様は王都を離れ元奥様の故郷クロード領にいらっしゃるとか…。


と、なると――――実質…王の次に偉いのは…


王弟妃のレミ様…!?



レンティス王に妻や子がいたなら…話は別だったのかも知れないが――――。


王位継承権はあくまでも…時期王…と、言うだけで…法律的に偉いわけではない。


しかし、時期王である――――と、言うのは十分な権力でもあることは確か…。


ただ、法的に効力は――――ないのだ…。


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