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❇️片暉の残照❇️

第23章 女帝のお茶会


「ロミ様、サンドラ様――――も、落ち着いてください…あちらに新しいお茶を準備させております――――…」


視線をそちらに向けると、確かに新しくお茶を出す準備がされていた。


「大臣のおっしゃる通り……少し、落ち着きましょ?お茶でも飲んで」


レミ様もお膳立てされたテーブルとお茶を見て、フッと笑うと先に歩きテーブルに着いた。


その姿に、カリカリしていたネール様も空いている席に座ろうとした――――が、「ネールはこっち、こちらに座りなさい」と、座る場所をレミ様に注意されていた。


「さぁ、皆様も――――冷たい紅茶を順次しました…喉、乾きましたでしょ?」


そう大臣に促され…訳もわからず席に移動するも――――…


私は、ネール様やレミ様の言葉が怖くて震えていた…。


「テイス大丈夫か?なんか、いつもよりも酷いな…」


「いつも――――こんなお茶会…なの?お兄様…」


いつもこんなお茶会だったとしたら…2度と来たくない――――。




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