❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
「テイス様はハジロ公爵様の養女になられて日が浅いのです……レミ様の偉大さとをご理解していないのでしょう――――本日はいい機会だったのでは?」
コニウス大臣が私を席に案内すると、微笑えんだ。
――――怖い…
一瞬でそう思った…。
しかし、レミ様はその言葉に機嫌を良くしたのか…コニウス大臣を見て嬉しそうに微笑んだ。
アイコンタクトで通じあう…大臣とレミ様に背筋がゾクリとなる。
居心地の悪いお茶会は初めてで――――社交会に出たらこんな…息苦しいお茶会ばかりなのだろうか?と、心配になる。
「――――お母様、私…もうお茶なんて飲む気分じゃなくてよ?片目の化け物に…許嫁がたぶらかされているのよ?見ていて気持ちがいいものじゃないわ!」
――――た…たぶらかす?私が?誰を?
「そうね――――…でも、大丈夫よ…次期王候補の二人は…貴女を妻にするのですから…貴女は愛されて、愛されて――――美しい王妃になり…王母となるのです」
その言葉に苛立ちや呆れの表情を見せるロミ様とサンドラ様だが、レミ様は自信たっぷりに微笑みを向ける。