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❇️片暉の残照❇️

第23章 女帝のお茶会


――――見苦しい?


ジルベルト様もサンドラ様も…黄金色の髪色とは違う銀髪であるが――――…元ニホノ国の王族の血筋であるがゆえに、高位の人物。


今は領土となったニホノの民からしたら……逆に銀髪は“王色”なのである!


「ニホノがゴルドガに統一され、まだ数十年しかないからねぇ…そのシルバーゴールドの髪は…ニホノ領の民を押さえ込むのに貴重なモノだと我々も存じております――――ですから、あなた様は王位継承第2位なのですよ?」


ニコウス大臣はサンドラ様を横目で見ると、「フフフ…」と笑う。


この国ではよっぽど…“王色”崇拝が根強い事を私は知った。


――――なら、この左目は…絶対に見せない方がいい…。


お母さんが元貴族の娘だったから…この髪と目に反映されたけど…父親が誰かわからない私は……この状況が怖くて仕方がない!


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