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❇️片暉の残照❇️

第24章 王位継承者


すると、キョトンとしていた庭師の目が――――急に陰った!



「テイス――――!離れろ!」


その言葉と同時にサンドラ様が私の腕を掴み背にかばう!


「キャァ!」


サンドラ様の背で見えなかったが――――!


庭師が「あ…が…ぐぁ――――あがっ!」と、うめき声を上げだした!


「サンドラ様!庭師さん大丈夫ですか?!」



「いいから!離れろ!」


サンドラ様は庭師さんの様子を私に見せぬように遠ざけようとする!



が――――「うわぁぁぁぁ!」と、苦しみだした声に私の体は反射的に飛び出した!


「テイス!」


と、次の瞬間!庭師さんは白目を向きながら私たちに向かって剪定(せんてい)ハサミを握り襲いかかってきた!





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