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❇️片暉の残照❇️

第4章 お兄様と義理母


「王都って…広いのね――――」


「ハハハ!農村地には我々の所有する土地もあるだぞ、種類によっては西領土で育ちにくいバラもあるからな」


「寒さに弱い品種もありますしね――――…じゃぁ、王都の土地で取れる珍しいハーブもあるかも知れませんね!」


「テイス様――――…またハーブですか?」


ニコルに呆れられ私は、手にしていた図鑑を抱きしめ「へへへ」と笑った。



「その図鑑がお気に入りだね、テイスは」


お父様に取り寄せていただいた珍しい図鑑である、一生大事にしようと決めている。


「はい!この図鑑には“ティアラ”も載っているんです!凄いです、お父様のバラが何種も図鑑になっているんですから!」


「///そうだね――――誉れだよ」


お父様は“ティアラ”を発表してから、何種か新種を開発していてそのバラ達も図鑑に記載されていた。


お父様曰く、“ティアラ”の栽培から学び派生した新種のバラが何種かあるみたいだった。



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