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❇️片暉の残照❇️

第25章 父と子


「――――わ、私の名前を呼ぶとき…お母さんも///レンティス王のように、優しく微笑んでいました…。それは――――私の名は…お父さんから…ヒントをもらったからって……私を呼ぶとき――――一緒にお父さんを思い出せるからって……」



「――――レンティス…、レン…ティス…、ティ…ス、――――テイス!?本当だ!」


ロミ様が、レンティス王から私の名に変化していく過程に気付き嬉しそうにサンドラ様を見る!


「マジだ!レンティス王の中に…テイスがいるじゃないか!」



「ハハハハハ!ティアナは――――そう言う可愛いところがある女性だったよ!」


レンティス王も私の名の由来に笑うと、手をさしのべる。


「私の愛したティアナからの……最高の贈り物だよ///テイス――――…抱き締めてもいいかい?」


差し伸べた手は両手になり――――大きく広げ…私を待つ。


「お父さん――――…お父さん…」


私は、眼帯に手をかけると……ゆっくりと外した――――。


「おおお――――…なんと素晴らしい“王色眼”…まさに…レンティス王のご息女…」


ポルギさんが私の瞳を見て涙を流した!


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