❇️片暉の残照❇️
第25章 父と子
「テイス――――」
レンティス王は私の事を強く抱き締めると、涙を流した。
「奇跡の…本当に――――奇跡のようだ」
「…奇跡――――?」
レンティス王は私の瞳を見つめ、更に涙を流す――――。
「だって…左目は私の目で――――右目はティアナの美しい…緑…だ――――ん?でも、よく見ると…緑の中に黄金が混ざり…左目の黄金には…緑が混ざっている……」
「あ――――…はい…私も最近気づきました。それに…月夜は///私の目…両目とも金色になるんです…不思議です……」
私の瞳を見ても驚かず、気持ち悪いと思われることもなかった……、でも――――その話をすると、レンティス王が一瞬にして顔を赤らめた!