❇️片暉の残照❇️
第25章 父と子
「レンティス――――…その子が…ティアナと…お前の?」
ジルベルト様は私とレンティス王を見ると、後ろに控えているリューク様をチラッと見た。
「――――…」
「フッ、リュークよ…姪っ子だとさ――――ティアナの面影はあるか?」
リューク様は私を見つめ黙っていたが、ジルベルト様が声をかけた。
「あ――――いや…///…ティアナは…ティアナは………」
すると、リューク様は私を見つめたまま…ボロボロと涙を流し始めた――――。
「リューク――――」
「私は…私は――――…妹の不祥事でジルベルト様に多大なるご迷惑を……、そんなティアナを恨んで…恨んで――――恨み続けていました!」