❇️片暉の残照❇️
第26章 最終章・片暉の姫と未来の騎士
と、言う流れで―――ロミ様とサンドラ様は王位継承権がある騎士として、公務で国民の前に出るときや大きな式典にはわたしに着いて来ることとなった。
二人とも、自分の仕事があるのに……私に付き合っていていいのだろうか?
そんな…こんなで――――…
私は王宮に住居を移し、一応――――…姫様教育?的な物を施され…一ヶ月後…
国民の前にお父さんと一緒に立つこととなったのだが…
緊張と寝不足で足元がふらつく!
しかも、何!?この豪華な衣装――――!
ゴールドの刺繍がされた白いドレスと装飾品の多さに精神的にも物理的にも押し潰されそうだよ!
宝石重いし、ティアラも重いし!
「あ…あのぉ…今更で悪いんだけど……ネックレスと指輪…イヤリング…ティアラも外したいです…。重くて動けません…」
「えっ!緊張してのガチゴチ歩きじゃなくて…重くて動けなかっただけなのか!?」
三人は、慌てて私の装飾品を外してくれた!しかし、「ティアラは…してた方がいい…」と、それだけ残し私を身軽にした。
だいぶ軽くなった私はやっと、真っ直ぐに前を向けた。