テキストサイズ

❇️片暉の残照❇️

第4章 お兄様と義理母


次の日――――…


改めてお母様とお兄様を紹介された。


話に聞いていた通り、義母となるローラお母様はおっとりとした雰囲気の優しい方だった。


義理の兄となるメルトお兄様は、お母様と同じく優しい方だが、凛と伸びる姿勢と眼鏡、それに長い髪をひとつに纏めている姿が凛々しく感じる。


「テイス、領土邸では不便はありませんでしかた?」


「はい――――…皆さんにとても良くしていただき///へへへ、楽しいです」


お母様は私が照れながら笑うと嬉しそうに、微笑み返してくれた。


「それにしても、厨房改革には驚いた!」



“厨房…改革”――――?


私はキョトンとお兄様を見つめると、「ほら、パンだよ!」と、パンを千切る仕草をした。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ