❇️片暉の残照❇️
第5章 お茶会と宝物
「後は――――軽食ね。テイス、聞きましたよ?リゲルバ料理長から///楽しかった?」
「///はい――――楽しかったです!」
頭を撫でられ頬笑むお母様に胸がキュンとなる。
お茶会が決まってから、初秋のお茶会に出す軽食のメニューを料理長と考えていたお母様が、私もメニュー選択に参加しないかと提案してくれたのだ。
一品だけでも考えたかった私は「はい!是非!」と、張り切ったものの…
山の雑な料理しかしたことのない私が思い浮かぶメニューはどれもいまいち…。
しかし、それを上手にフォローしてくださったのが王都邸料理長のリゲルバさんだった。
領土邸料理長のお兄様なのだが、初めて会ったときは…想像していた方と全く違うので気がつかなかったくらい!