溺れるまでしたい
第4章 止められない性欲
屋上を出て階段を降りるところでクスクスと誰かの笑い声が聞こえ、あたしは咄嗟に顔をあげた。
「よぉ、傑。お前ら仲良くこんな所でセックスでもしてたのかよ」
面白そうに笑っているのはタケルくん。
亜美とセックスしていた男。
「わりぃかよ」
そんな事、素直に言わなくってもいいのに。
傑は素っ気なく答えると、更にタケルくんは笑い出した。
「授業中にセックスかよ。ねぇ、あゆちゃん?今度俺としない?」
「…え?」
なんでそうなるのかわからない。
そもそもタケルくんは亜美としてたじゃん。
てか、タケルくんと亜美ってどー言う関係だろう。
それすらも知らない。
「こいつ、俺のもんだから手だすなよ」
「…っ、」
そんな事を傑から言われて、ますます意味がわからなくなった。
俺のもん、、
それってどー言う意味なのだろうか。。
「あーあ、残念だなー」
なんて笑うタケルくんがいったい何ものなのかもわからなかった。