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溺れるまでしたい

第5章 本当の気持ち

そんな事は誰にも言えなかった。

オナニーしすぎて寝不足だなんて。

頭が痛いせいで保健室にある頭痛薬を飲んで、あたしはベッドに寝転ぶ。

今日は梨花先生は会議で居ない。

もしかしたら会議とか言って、翔先生と会ってるのかも知らないなんて思った。

だって2人とも会議。。


授業始まるチャイムが響く。

このままここで、寝ようとした時、


「あゆ?」


カーテンを開けられ、そこに居た傑に思わず目を見開いてしまった。


「ど、どうしたの?」

「お前がココに入ってくの見えたから」


そう言って、開いたカーテンを閉じてベッドに腰を下ろす。


「あ、そうなんだ」

「どした?」

「ちょっと疲れてるだけ」


本当のことなんて恥ずかしくて言えない。

オナニーしてて寝不足だなんて。


「俺も疲れたから寝るわ」


なんて言ってシーツを捲り足を入れ込んだ時、


「もー、ダメだよ。絶対誰か来るよ」


聞き覚えのある声にあたしは思わず反応してしまった。

ガラッとあいたドアの音。

そしてガチャと閉められた鍵の音。


えぇ?と思いながら隣にいる傑を見ると、何故か密かに笑っていた。

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