溺れるまでしたい
第1章 浮気心
傑のおちんちんが口から離れると、あたしはいっぱい溜まった傑の精子をゴクリと飲んだ。
「アユ、美味しかった?」
「うん」
「また飲みたい?」
「…うん」
飲みたい。
傑の精子をもっと飲みたい。
って、あたし何を考えてるんだろう。
でも傑が欲しい。
「そんな俺とのセックスが好きになったのかよ」
「…っ、」
「恥ずかしがんなよ」
「だって、」
ほんとのことなんだから言えない。
翔先生より感じすぎて何度もイッてしまって、おかしくなりそうなくらい気持ち良かった。
なんて、言えない。
またしてほしい。
なんて、言えない。
くすりかと笑った傑の声が耳を掠める。
「また連絡する」
そう言っていつの間にか着替えた傑は部屋を出て行った。
まだガクガクとする足をふらつきながら立ち、あたしは制服を着た。
ぼんやりと窓の外を見て、あの場所を見ると、とっくに2人はいなくなってて、私もその場から離れた。
帰り途中、さっきの行為が頭から離れず、してしまった後悔と、気持ちよかった快楽が頭の中をせめぎ合ってた。
「あれーっ、アユじゃーん」
明るい声にハッとして、我にかえると、目の前に笑顔の亜美が手を振ってた。
「あ、亜美どーしたの?」
「どーしたのはアユでしょ?今帰りなの?」
「あ、う、うん…」
今まで傑とセックスしてた。なんて、言えない。
「あ、ねぇアユ?今からさみんなと遊ぶんだけどアユもおいでよ」
「えっ、今から?」
「そうだよー。アユもいこー!みんなと一緒の方が楽しいし」
「え、あ、ちょっ、」
強引に引っ張られていく腕。
強制的に連れてこられたよくわからないプレハブ。
中に入るとワイワイ騒いでる男たちと女が数人いた。
タバコを吸ってる人もいれば、騒いでる人。
テーブルにはジュースやらお酒の缶が大量にあった。