溺れるまでしたい
第1章 浮気心
頭の中が真っ白だった。
帰ってからも翔先生と梨花先生のセックスのシーンが頭の中を過って。
なのにその夜、なにも無かったかのように翔先生はあたしにLINEしてきた。
「今日、楽しかったか?」
なんて…
だから。
「うん。翔先生は何してたの?」
「俺はアユが来なかったから一人で寂しく帰って飲んでた」
うそばっか。
梨花先生とセックスしてたじゃん。
あたしと2人だけの秘密の部屋でセックスしてたじゃん。
梨花先生に中出しまでして。。。
「そうなのー?明日の帰りは行くね」
「待ってる」
「翔先生の事、好きだよ」
「俺も」
はぁ…
とため息を吐き捨てスマホを置き、ベッドに寝転んだ。
梨花先生と翔先生はどー言う関係なの?
最近、あたしとはセックスしないのはその所為?
高校生だからって馬鹿にしてるの?
高校生だからって物足りないの?
なんで?
あたしの事、本当は好きじゃないの?
グルグルと駆け巡る言葉になんだか押し潰されそうになる。