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溺れるまでしたい

第2章 好きな人

ゆっくり動く傑の身体をあたしは抱きしめた。

声を押し殺しながら傑の背中に両腕を回す。

密着する身体。

肌と肌が触れ合うこの心地よさ。


「どした?」


耳元で囁かれる傑の声。

だからつい咄嗟に、「好き」と、小さく声に出していた。


「アユ気持ちいいの?」


だけど傑はあたしに好きとは言わなかった。

傑はやっぱし梨花先生が好きなんだろって、そう思った。

だけど、それでもいいって思った。


こうやって、傑に抱いてもらえるのなら、あたしはそれでもいいと思った。

暫くして、さっきまで居た2人は姿を消す。

ちょっとホッとしてると、激しく傑は腰を動かした。


「あっ、あぁっ、あんっ、、」


その気持ちよさに我慢していた声が漏れる。

やっぱり気持ちいい。

傑のモノが入ってるだけで快楽になる。


子宮口にあたる感覚。

傑が動くたびに快楽になり、いやらしい音がそこから聞こえてくる。


あー、だめイキそう。。。


「あ、あ、あぁんっ、だめっ、イキそう」


喘ぎ声とともに叫ぶあたしに、傑も息を荒くし始める。


「俺もイク。どこに出す?お腹?それとも口?」

「中がいい。あたしの中にいっぱい出してほしい」

「じゃあ出すぞ。この中に」

「うんっ、」


激しく腰を振った後、あたしの中で傑のおちんちんがビクンビクンと波打つ。

子宮口付近で注がれる傑の液体に幸せを感じた。

あたしがずっと欲しかったもの。


これでようやくわかった気がした。

あたしが欲しいものは翔先生ではなく傑だと言う事。

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