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愛は、楽しく

第1章 愛は、楽しく

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 そのあいだ、わたしも、気持ちよくて気持ちよくて、たまらなくなって、エクスタシーに達し続けました
 「勉さん好き
  勉さん好き」
 と、なんどもなんども、叫びました。
 勉さんが、わたしで、イッてくれた。
 わたしのあそこの中に、いっぱいいっぱい勉さんの精を渡してくれた。
 嬉しい。
 ほんとに、嬉しい。
 わたし、勉さんを、悦ばせたんだわ。
 悦ばせることが、できたんだわ。
 好きな人が、悦んでくれることが、気持ちよくなってくれることが、こんなにも嬉しいとは、思いませんでした。
 わたしも、すごくすごく気持ちよくなったので、なおいっそう嬉しくなったのです。
 わたしは、勉さんが、言っていたことがわかりました。
 セックスは、楽しいし、気持ちいいものだと、いうことがよくわかりました。
 勉さんは、わたしより、ずいぶん年上なのですが、大好きです。
 どうして、そんなに年上の勉さんを、好きになったのかと、思うかもしれませんが、好きになったのだから、しかたありません。
 恋とは、愛とは、そういうものだと思うの。
 昔のお見合いなら、お互いの条件を比べて、お付きあいが始まるのでしょうが、今は21世紀だものね。
 フィーリングが合えば付きあう、ということでいいと思っています。
 なかには、付きあいはじめてから、この人合わないわ、と思う人もいるけど、そんなときは、別れればいいのだと思います。
 それでも、セックスだけは、ほんとに慎重にして、今までしないできました。
 裸を見せるんだもの。
 よっぽど、信頼感がなければ、嫌です。
 それに、セックスで、何かあったときに、泣くのは女性のほうですから、優しい人でなければ嫌です。

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