
愛は、楽しく
第1章 愛は、楽しく
13
勉さんは、わたしが、最初に会ったときから、すごく優しかったのです。
わたしたち保母が何人かで、カーゴに幼児を数人乗せて散歩をしていました。
そこへ、スマホを見ながらの自転車の女の人が、カーゴにぶつかりそうになりました。
そのとき、ちょうど横を歩いていた勉さんが、手で自転車を押し倒してくれました。
「なに
すんのよ」
「君こそ
なにをしてるんだ
ぶつかっていたら
子どもたちが
大怪我を
していたんだぞ」
「ぶつからなかったわよ」
「それなら
先生方に
聞いてみようか」
「どうせ
都合のいいことしか
言わないわよ」
「複数の証人は
証拠能力があるんだ」
「ふん」
と言って、自転車に乗って行ってしまいました。
「あの子
謝らなかった」
と、同僚が言いましたら、
勉さんは、
「謝る人なら
あんな乗り方は
しないですよ
まあ
怪我がなくて
良かったと
思いましょう」
と言って、歩いていきました。
勉さんは、わたしが、最初に会ったときから、すごく優しかったのです。
わたしたち保母が何人かで、カーゴに幼児を数人乗せて散歩をしていました。
そこへ、スマホを見ながらの自転車の女の人が、カーゴにぶつかりそうになりました。
そのとき、ちょうど横を歩いていた勉さんが、手で自転車を押し倒してくれました。
「なに
すんのよ」
「君こそ
なにをしてるんだ
ぶつかっていたら
子どもたちが
大怪我を
していたんだぞ」
「ぶつからなかったわよ」
「それなら
先生方に
聞いてみようか」
「どうせ
都合のいいことしか
言わないわよ」
「複数の証人は
証拠能力があるんだ」
「ふん」
と言って、自転車に乗って行ってしまいました。
「あの子
謝らなかった」
と、同僚が言いましたら、
勉さんは、
「謝る人なら
あんな乗り方は
しないですよ
まあ
怪我がなくて
良かったと
思いましょう」
と言って、歩いていきました。
