僕らのStoryline
第2章 同じ朝、もう一度、何度でも
リップ音が部屋に響く。
「んっ…」
「…ぁ…」
シャツの裾から手をいれて腰のくびれを撫でる。
ピクリと震える体に興奮する。
でも…
これ以上したら…
「…れんっ」
ほうっとゆっくりこうじが息を吐く。
「…ごめん…」
「…いややないよ、俺、」
そう言って俺の首に腕を回した。
「れんっ…もっと…」
熱い吐息。
「でも…震えてるよ…俺…」
「怖いけど、蓮なら、蓮になら、何されたってっ!うっ!!」
こうじの気持ちが伝わってきて抱きしめる。
きっと、まだ言いたいことあったんだろうけど。
「ごめん…こうじ…俺…大事にする…ずっと、ずっと」
怖いだろうな、痛いだろうな、ってこうじのこと考えてたつもりだけど。
違う。
俺が怖かった。
泣かせたらどうしようって。
うまくできなくて嫌われたらどうしようって。
自分のことしか考えてなかったんだな。
「ベット、連れてって」
「うん」
手を繋ぎ寝室に入る。
こうなると分かっていたのか、ベットライトだけが
ついていた。
ベットにこうじを座らせる。
「めめも来て」
ベットをトントンと叩いて俺を呼ぶ。
着ているシャツを脱ごうとしてる。
その手をとめた。
「ん?脱ぐやろ?」
「うん、そうなんだけど…」
「ん?」
「俺が、脱がしたい」
こうじの顔は真っ赤になった。