僕らのStoryline
第5章 もっと もっと
「ふっかさぁーん!!」
「ん?」
俺、照、こうじ、目黒の四人でのYouTubeの撮影だ。
まさかのこのメンツになんだか、気恥ずかしい。
「この間な…」
それなりの大きさの楽屋なのにこうじは俺の隣から離れない。
目黒となんかあったのか…
「えっ!!!マジ?!」
照の大きな声がした。
「どうしたの?」
「ふっか、目黒、ヤバイ」
照は爆笑してる。
「なに?何がヤバイの?」
「あ!めめ!照にぃに話したやろ!やめい!」
こうじは顔を真っ赤にして目黒に噛みついてる。
「全部は話してないよ、こうじが可愛くてって話しただけよ」
俺はイマイチ、話の流れかつかめなくて三人の顔をキョロキョロと見る。
気がつくと照が隣に座ってて、こうじは目黒の隣に座り
寄りかかっていた。
なんだったんだ?
「なんなんだよ、あの二人は…」
「目隠ししたんだって」
「目隠し?」
「こうじが恥ずかしくて枕抱えて離さないから、それなら見えないようにしてあげるって言って目隠ししてヤったんだって」
「目隠し…ヤった…えっ?!嘘!」
「あいつも悪いやつだよな、こうじは見えなくなるけど目黒には全部見えてんのに…」
そんな、アブノーマルな…
俺が目隠しして照と…
うわっ!
やだっ!
「想像した?」
「え?!」
「今度シテみる?」
「しないよ!バカ!目黒!余計な事言うなよ!こうじもこうじだぞ!目黒に丸め込まれて…普通にしろ!普通に!」
「でも、いつも以上に感じててこうじ、可愛かったんです」
なんてことないでしょ?ってな顔と声でこうじの頭を撫でる。
「何言うとるん?あれはアカン!見えんから敏感になってまう」
「敏感っ…もう、喋るな!いいな、この話は終わり!」
今のままで十分なのに…さらにって…
照は俺を見て笑ってる。
きっと、俺の考えてることなんてお見通しなんだ。
「笑ってんじゃねーよ」
照は俺の肩に腕を回す。
何も言うじゃないぞって意味を込めて照を見つめる。
「今晩、やるから我慢な」
「そんな事言ってないし!」
「そういう顔してる」
もし、そんな顔に見えるなら、それは照のせい。
「バカ」
fin.