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僕らのStoryline

第6章 鳴り響く恋の音


胸が痛くて、苦しくて。

めめにいつも笑って欲しくて。

めめに、

めめが、

めめの、

いつの間にか俺の頭のなかはめめのことでいっぱいなんよ。

「こうじ」

俺を呼ぶ、その声も。

「こうじ」

俺を抱きしめるその腕も。

全部、全部、俺のものや。

「ドキドキしてる」

めめに抱きしめられたらめめの心臓の音を聞く。

俺と同じようにドキドキしてる。

「めめ」

「なぁに?」

わざと、名前を呼んでめめを見つめると、その音は少し早くなるんよ。

「早なった」

聞こえる

鳴り響く恋の音

音がする

鳴り響く恋の音

全部、全部、君のせい



おわり

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