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僕らのStoryline

第2章 同じ朝、もう一度、何度でも


体を引き寄せると胸に顔をうずめるこうじ。

背中をトントンと同じリズムで叩いてやれば規則的な
寝息が聞こえてきた。

それが聞こえて数分。

俺は仰向けになる。

集まった下半身の熱を逃すために。

そう、俺たちは越えられていない。
最後の一線を。

そんな雰囲気になることなんてたくさんあった。

なんなら、そんな雰囲気に持っていってた。

恥ずかしがるこうじが可愛くて。

俺だけのこうじを見たくて何度もベットに二人で沈んだ。

でも、難しくて。

キツく閉じた蕾はこじ開けようとすればするほど、
キツく閉じてしまう。

聞きたい声も、触れたい肌も気がつくと乾いている。

辛そうに、眉をひそめ歯を食いしばる姿を見てしまうと、
このまま欲望のままに突き進んでいいのか、と。

そんな風に思う気持ちがあるのに額に汗を浮かべ、
目尻に涙を溜めるこうじを目の前にすると欲望のまま
をぶつけたくなってしまうんだ。

熱が鎮まりこうじをもう一度見つめる。

「おやすみ」

温かくなった布団のなかで俺も目を閉じた。



翌朝、目覚めるとすでにこうじは起きていた。

「おはよう」

「おはよう、寝癖ついてるで?」

と、俺の襟足に指を絡める。
パジャマの上にカーディガンをはおっているこうじを抱き締めた。

「どしたん?」

「ううん…あったかい」

「お茶飲む?」

温かい紅茶をだしてくれて、そのまま朝御飯になった。

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