僕らのStoryline
第9章 見つめる
チュッ
と、唇が重なった。
「こうじ」
甘く熱い声で俺を呼ぶ。
ゆっくりと目を開けると優しく、でも少し頬を赤く染めためめが俺を見てる。
「めめ、好き」
あ。
言ってしまった。
「俺も、好きだよ」
「へっ?」
「好きだよ、こうじが」
こんな日がくるなんて。
幸せすぎておかしくなりそうや。
相変わらずめめにカメラを向けてもこちらを見てはくれない。
「めめ、こっち見てや」
そう言うとめめは俺の隣にきて肩を抱いたりしてくる。
カメラを向けなくてもめめと視線が交わる。
みんな、ごめんやで。
めめとの2ショット、なかなか撮れんくて。
そんな俺たちを阿部ちゃんが隠し撮りしてて、
その写真がブログにのるなんてこん時の俺は知らんかった。
俺らこんな顔してるんやね。
恥ずかしいわ!
End.