箱……戎壹
第1章 目が覚めたら…
「我が家は代々続く由緒正しい家計です。ここの土地を納め、この国の政治すらも担う――――名家です。跡継ぎは大事なことです!それを…子宮のない貴女に…望めますか!」
「子宮は――――私の許可無しにお義母さんが…摘出を許可するから!
聞きましたよ!全摘じゃなくても――――助かったかもって!ちゃんと、検査して…時間をかけたら…子宮はのこせたかもって!
経験の浅い他病院の医師に何故…従ったのかと――――…主治医の先生に……言われました!」
私は、状況を理解するために何度も主治医と話をして聞いたのだ!
「判断を早まることはなかったと!――――なにの、お義母さんは……そんなことを言うんですか!」