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子犬、拾いました!

第9章 嫉妬

「終電なくちゃったかぁ。 もっと早く声かければ良かったね」

「いえ、そんな…」

「もう遅いからさ、俺と帰ろう。タクシー代奢るからさ」

「えっと… 良いんですか?」

「全然良いよ。行こうか」

「あ、はい」


いつもなら陽太に悪いから男性も帰るのは断るのだが、お酒が入ってるせいかOkしてしまった。


車を捕まえ、二人で乗り込む。


「沖津さん、家どこ?」

「あ… ××町です」

「Ok、向かって下さい」



「てかさ、沖津さんってお酒強いね。他の女の子はみんな酔いつぶれてたよ」

「そんなことないですよ?」

「あはは、謙遜」


正直言って灰原さんと帰るのは楽しかった。


「沖津さん、着いたよ」

「どうもありがとうございました」


マンションの前で降ろしてもらい、頭を下げて車を見送った。

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