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子犬、拾いました!

第9章 嫉妬

陽太に腕を引っ張られ、慌てて靴を脱ぎ捨てる。

「痛いよ!」

そう言っても、返事は返ってこない。 怖いよ… 陽太…


寝室に連れて行かれ、ベッドに押し倒されて、両手首を掴まれる。


「キャっ」

押し倒されたと同時に激しいキスをされた。

「ん… ふぅ、 んぁ… 陽太」

「灰原さん、だっけ? あの人にこうされても、そんな可愛い声出すの?」

「違うよ陽太、話を聞いて!」


怒りがおさまらない陽太が怖くて、涙が零れる。


「瑠菜…」


ハッとした顔をして、手首を掴む力が緩くなった。


「陽太、ごめん… ごめんなさい…」


ボロボロ泣く私を、しばらく何も言わずに見つめていた。

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