
和子の話。
第1章 セールス。
盛り上がった乳房と色の薄い乳首。
百合子が夫を失ったのは彼女がまだ三十歳の時らしい。
子を産んでいないのに、見事に張った腰と尻。
うっすらとした股間の体毛。
百合子が浴衣を脱ぎおろし、そのまま屈んでパンティを下ろした。
真っ白な尻が和子の眼前に現れた。
その尻を、舐め回すように見つめる。
尻から太ももに続く艶かしいライン。
和子は、そのすばらしい体に、触れたいと思った。
あまり長く温泉に浸かるとのぼせてしまうので、
体をさっと流しただけで、早々に部屋に戻った。
地元の食材をふんだんに使った夕食はとても素晴らしいものだった。
和子も百合子も、夕食にはビール1本で十分だった。
仲居さんにお膳を下げてもらい、お茶の用意をお願いした。
お茶を飲みながら、病院の噂話や出入りする製薬会社社員の悪口など、とりとめのない話をしているうちに、すっかり夜は沈んでいった。
再び仲居さんが現れ、二人分の布団を敷いていった。
百合子は備付けの冷蔵庫から缶ビールをひとつ出し、コップを二つ用意した。
テーブルの角を挟んで座り、コップに缶ビールを注いだ。
二人で乾杯をする。
和子は、半分程を一気に飲み干した。
テーブル下の和子の手に、百合子が自分の手を重ねて来た。
いつから“予想”していたのだろうと、和子は自問する。
“予想”ではなく“期待”かもしれない。
和子は手のひらを返して百合子の手を握り返した。
「和子は・・こういうこと経験あるの?」
「ううん」と、顔を左右に振る和子。
「私が初めて?」と、さらに顔を近づけ尋ねる百合子。
「はい」
「私が・・初めて経験したのは四十の時よ」
百合子が、自分の“経験”を話始める。
「私より年上の・・外科の先生だったけど。すぐに夢中になって、もう毎週のように抱かれていたの」
「年上・・だったの?」
「未婚だから、老けてないのよ。同い年に見えるくらいよ」
百合子が、和子の手を引き寄せる。
和子の体を、自分の膝の間に抱きかかえた。
浴衣の袖口から手を入れ、和子の乳房を揉み下す。
乳首も軽くつまむように。
「・・アッ・・ン・・」
和子はあまり快感に声が漏れる。
百合子が、女医との関係を話し続ける。
