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妄想警察

第1章 オタ失格、言語道断の推しシコ

浜本哲郎は一発シコって寝ようとしてエロDVDを物色していた。

ちなみに、最近はコンビニ等で気軽にDVD付のエロ本を買うことはできなくなったが、浜本哲郎はたまにアダルトショップに立ち寄ってエロDVDをゲットしている。

アダルトショップだと中古とかが超お得な安値で売られていたり、元々はコンビニとかに置かれていたような安値のDVD付のエロ本の旧刊が半額とかにディスカウントされているのでお得なのである。

「今日はやめておくか」

浜本哲郎はエロDVDを物色するのをやめて健全に寝ることにした。

明日は久しぶりに会える推しさんのライブに行くから、清い体で会いに行きたいと少年のようにピュアな気持ちになったのだ。

ちゃんと処理しておかないと推しさんの前で股間を膨らませるようなことになったら一大事だという心配もあったが、推しさんの前でそんなことになるワケがない、オレは推しさんが思ってくれているように清廉潔白なんだと自分に言い利かせて清く正しく美しい自分でいようとしたのだ。

しかし、これがいけなかったのかも知れない。
ちゃんとシコって処理をしていれば、あんな事件を起こすこともなかったのかも知れない。

これが禁欲3日目だったのだ。
簡単に3日というけど、日々精製されて溜まっていくモノを3日も出さないというのは男にとっては荒行ともいえる厳しい修行なのだ。

ドルオタになってから厳しい修行を自らに課して最長で5日もの長い期間の禁欲にも成功した浜本哲郎はある意味立派な精神の持ち主ともいえるが、男にとってのオナニーとはひとつの健康管理、自己管理であることも考えれば自己管理がなってなかったともいえる。

ちなみに何故明日会う推しさんが久しぶりなのかというと、このアイドルグループは浜本哲郎の家から100㌔程離れた隣県の街を拠点に活動しているからである。

浜本哲郎には自分の県内に推しさんがたくさんいるが、神5と言っている激推しがいるので、この5組のイベントを中心に活動している。

明日行くアイドルユニットは毎年新曲が出るとキャンペーンライブで各地に遠征して、浜本哲郎の街にもやってきて、一度見たら大ハマりしてしまい、自分の街でのライブには皆勤賞である。

隣県にはもう1組激推ししているアイドルユニットがいて、時には神5よりも隣県アイドルを優先することもあり、これが浜本哲郎の神7である。

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