無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　夜、コオロギの鳴き声が鳴り響いている。

　吹く風は冷たく、鳥肌が立っている。

　公園の砂場の中心に僕は立っていた。

　四人の男と二人の女に周りを囲まれている。

　空には月が浮かんでいて、白い雲が風に流れていくのが視界に入る。

　ふと周りの景色に意識が向いた時、きっと何年経ってからも今この瞬間を思い出すだろうなと思った。

　僕は緊張と恐怖で汗をかいていた。

　額から汗が首に向かって流れていくのを感じる。

「おい、服脱げよ」

　一人の男が僕に言う。

　彼はグループの中心の男だった。

　背が高くて顔が怖く、周りの生徒よりもずっと大人びている。

　僕は恥ずかしくなって顔を赤らめた。

「早くしろよ」

　もう一人の男がそういって地面に落ちていた小石を僕に投げつけた。

　僕は怖くなって、上に着ていたシャツを脱いだ。

　砂場にくるまったシャツが落ちる。

「下も脱げよ」

　僕は着ていた半ズボンを下ろした。

　僕がトランクス一枚になると、皆にやにやと笑っている。

「それも脱げ」

　僕は命令され続けて、混乱していたが、言われるままにトランクスも脱いだ。

　そうしないとどんな暴力を振るわれるかわからない。

　僕のペニスは勃起していて、自分の裸体を見下ろし、惨めな気持ちになった。

「京子。こいつの相手してやれよ」

　一人の男は冷たくそう言った。

「なんで私が？　こんなきもいやつ嫌なんだけど」

「金は払うからさ。まぁいいじゃん」

「わかったよ」